月を捉える方法

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なんとか今日の本丸までに間に合った、
お屋形さまを励ますどころかクッソ甘やかしてるだけまんがからの1コマ。
まんがでは演出上顔は切ってますが、全身描いたの思い出したんでちょい足しするという
省エネ戦法にて本日の一枚。景勝の手の位置が微妙にちがうかな。。
せっかく漢詩ネタがつかえそうなジャンルに来たので(笑)李白の捉月伝説と「静夜思」にひっかけつつ、消沈の景勝を励ますキレイな話にしたかったのに、なんかできてみたらただいちゃついてるだけになりました。不可思議
本丸に間に合ってよかったなあと思ったのは、今日名護屋城シーンで、殿下の背景に等伯の『猿猴捉月図』を左右反転させて使ってるっていうツイを、丸後に見かけましたもので。ほんとだった。すげ~。
名護屋城入り直後、鎧と一緒に背負うんだけど、反転させてるぶん、猿の手の先の水月がちょうど殿下にさしかかって見えるという演出ぶり。
恐れ入るわ~美術さん。
まんがも「捉月」なんですけど、「『猿猴』捉月」とは意味的に関係ない作りなんですよって、ちょっと言い訳しておこうかなって思いまして。
あの~上杉家の今後を史実で考えると、はまらなくもないんですよ。「猿猴捉月」の意味でも。
でもそれがすげーヤだったんですよ。だってまだ本丸で描かれてないから(ここが大事)。
わたしの、丸の二次創作スタンスとして基本は「こいつらできてるw」っていうの以外は、「たとえ史実と異なろうが、放送された情報を最優先させる」なんですね。
自分が戦国詳しくないのもあるので、史実はこう…追いきれないんですよ…一次資料とか。解説読んだってその解説書いたひとの立ち位置の検証とかしないといけないし。なのであくまで「作品の二次創作」っていう体でいきたいかなと。
背景とか服とか間違ってるのは純粋にわたしが雑なだけですが(笑)、たとえばまんがのなかで「与六呼び」をさせてないのは、「本編で一度も呼んでもらってないから」っていうかんじです。
まあ丸の中で言えば、直江を「兼続」って呼べるのは景勝だけだし、幼馴染かどうかはさておきなんかテレパス通じあえるくらい深い付き合いっぽいよっていうのを提示してもらったんで、わりとそれで満足です。
もうね、ハマッたときに限って一年通して赤青話がないとかほんとつらいのよ、呪われるのよ五年くらい(うるさい)。
「作品の二次」でやっていこうと思うと、史上の人物像への固定イメージがほぼないのは楽なんですが(上杉家わりと初めましてのほうなので)、直江や景勝を扱ってる他作はいまいちばん頭の中に入れられないな~と思います。知らないうちに混ざっちゃうとアレなんで。。自分不器用なんで。ていうかアホなんで。
てことで。今回はちょっと基本スタンスから外れましたかね。丸の中では明言されてませんが、「漢詩大スキ」ていう直江どのに負けました。今回直江作の漢詩ネタじゃないのは、彼の詩をひとつも読んでないからです!(堂々)
むか~し唐詩は色々やりましたけど、もういまは王維も屈原もぱっと出てこない人間の言うことなんで、そんなに深く考えずにどうぞ。元ネタを直接引いてるわけじゃないので、わかんなくても大丈夫です。まんがのセリフの語尾全てにハートマークついてるくらいのかんじでいいです。
これ描きながら思いついて、試しにちょっとやってみたらめっちゃハマりすぎてすんげー腹立った(笑)。
もう勝手にやってろwww感ハンパなくておすすめです。←