信政@丸ことおーやまのはなし

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1年間ありがとう、さなだまる。
っていうタイミングでアレですけど推しのはなししていいですか。
丸、見所も好きなシーンもいっぱいあったけどっていうかほぼ全部だけど、
あえて選ぶなら、
33話の景勝の「ではわしは、どんな男じゃ」っていうとこと
最終話の、三十郎万感の「げんじろうさまあああああ!!!!」が
演出もぜんぶ含めて好きだなっておも…おもい……
ああああああ~~~~さんじゅうろう~~~~~!!!!!!(涙目)
というような状態なんですよ、いま。最終回見た後自分を落ち着かせるために三十郎のあれこれをカタチにしたくて、あのへんのシーンを脳内再生するたああああああ~~~~さんじゅうろう~~~~~!!!!!!(落涙)

のループでホント前に進めてないので、きょうはおーやまの話をします。←
三十郎はニッケルのやつ読んだらいいです。読んで!みんな読んで!!
わたしもうあれで泣いたああああああ~~~~さんじゅうろう~~~~~!!!!!!

……おーやまね、おーやま。
げんごえもん以来おーやま推しで、かつ現在いちばんの推し(たぶん)なのに丸の役には触れてこなかったなと思いまして。
ちなみにおーやまの歌とダンスについては甘いほうですが
体型と芝居については(期待値の大きさから)辛めなんでご注意ください。


決定のあれこれはさておき。
いい役だったなあとおもいます。
タイミング的にも、経験値的にも、役柄的にも。
なんというか、あの気位の高さ、愛されて育った故のわがままさ、ストレートな物言いと、図体はでかいけど全然大人じゃない幼さと、ふてくされても愛嬌が絶妙に残る、でもしっかり小憎らしいっていう。
彼の出てる作品はそこそこ見てきましたけど(作品でも芝居選ぶから全部じゃないです)相当しっくりきてるなーと思いながら見てました。
老け顔なもんで大人の役やることも多いし(英雄シリーズとか)それはそれで好きなんですけど、
いま年齢以上の大人の役とか、ちょっと前までやりたがってた闇の深い悪役とかをやるには、彼の芝居ではちょっと物足りないなっておもってまして。
たぶんそれは人生経験っていう本人にはどうしようもない部分だろうし、とくに憑依方の演技を得意としない&根がいい子の(ボーイバンド等のインタから想像するわたしのイメージです)おーやまにとっては、人生の酸いも甘いもやってきた大人、とか、複雑な心情の悪役、みたいのを演じるにはちょっと早いかなと。
歌だとそこそこ表現できるのがまたね…すごいなーと思うんですが、芝居だけとなると、できなくないけど惜しいかんじがしてて。顔と声はハイティーンから三十路過ぎでも(笑)、中身はわりと年齢どおりの若者なんだよなあ、と。
苦労してないってことじゃないと思いますが、こう…なんていうか、陰がない(笑)。あるのかもしれないけど、意識させない強さが勝るかんじ。お日様のもとですくすく育ったよ感(※イメージです)が。
そこはそれで武器なんだけど、納祭のアテルイもハマってはいたけど、アテルイは、わたし個人的には、ちょっと惜しいなあ…だったんですよね。芝居が。
おーやまの愛嬌あるバカっぽさとかまっすぐさとか愛され感って、本人ママっぽいからハマるけど、ボーイバンドで芝居にあれだけ苦しんで、そっからちょっと抜けられそうだったのに蓋開けてみたら「いつものおーやま」だったのが少々がっかりで。
「おーやまファンの大多数が見たいおーやま」だったのは確かでしょう。実際劇場でそう仰ってる方けっこうおられたので。るひまとしても、ああいうおーやまを見てもらいたい(というか自分らが見たい・笑)てことなのだろうし、正解だったとはおもってます。ただ、わたしが見たいおーやまではなかった、っていうだけなんで。
おーやまのアホっ子芝居がステレオタイプっていうか。大人のオッサンやるときもジジイも。声の出し方が、「こういうときはこういうカンジでしょ」っていう絶対値が本人にあるの?っていうくらい、わりといつも同じ方向になっちゃってるのが惜しくて。ボーイバンドでしごかれてちょっとなくなりかけたのに、アテルイで復活しててほんとイラッとしたんです(笑)。
まあ、アテルイはちょいちょいそうじゃない部分も見えたので、(ラストで搾り出すように田村麻呂に言うとことかほんとよかった)そこは「おっ!きた!」ってなるけど、やっぱ全体的には惜しかった。
声作るのが正解の場合もあるけど、先に声作っちゃうと、そのイメージに自分の芝居が引きずられて画一的になる(ようにわたしには見える)のがもったいないなあって思い続けてまして。
もっとハッキリ言うと、小細工すんなよ、そのまま来てみろよ!って思ってました。できるから!だいじょうぶだから!って。スペック高いのは重々承知の上ですけど。
うん、英雄のベートーベンもよかったですよ。
もうシュベルト見たり聞いたりするたび脳内で馬(※林)駆け回ってるけど。
いやちゃんと見てるやつを引きずり込む芝居もしてくれるんですよおーやまは。でももう一歩、もう一歩先に行ってほしい、おまえならできる!とおもうわがままなわたしもいまして。
丸も、芝居だけだけど(そりゃ歌わねえよ皆歌えるけど)心配は10%くらいしかしてなくて。期待も50%くらいだったけど推しの初大河がこんなカタチで決まるとかこっちもはじめてすぎてどうしていいのかわかんなかったっていうのが正直なとこです。
結果的には、今回の信政は、おーやまの素地をフルに生かせる役だったなーと。
アテルイみたいに素地に寄り添うわけじゃなくて、芝居は芝居として、その上で本人からにじみ出るものが役の説得力になるっていう。
でかい図体は文句なしに説得力あるし。これはもうほんとギフトだとおもうし、正直前任者考えるとこのギフトはプラスだった。この体格で安定した芝居力ある若者なんていないもの。ペダステ田所さんで証明したもの(笑)。
ふてくされてもいじわるしてもムキになっても、心底ヤなやつにはならない。育ちが良さそうで陰のない男だから。彼自身はたぶんそんなに幼くないけど、顔が老けてるから(笑)役に沿う芝居であればあるほど相対的に幼さとか純粋さみたいのがふっと顔を出してくるのもちょうどよかった。
とにかく彼自身がなにより説得力あったから、声作って「こういうやつだよ」って説明しなくてもよくて、おーやまの芝居がよりスッと入ってくるかんじがしたんです。
逆に舞台上だと何の役でもバタバタ~って動いちゃうときあるけど、テレビゆえの抑え目演出で、小うるさいのは顔だけっていうのが塩梅が良かった。顔芝居のウザさは、劇団人多かったからそんな浮かなかったし(笑)。
いまこの役に、舞台以外で出会えてよかったなあと、思いました。
ていうか声作らなくても他人と違う響きのいい声音してるから
舞台でだって埋もれないよ、だいじょうぶだよ。
うん、だいじょうぶだよ。
おーやまは焦らなくていいんだよ。
キラキラの良いヤツ以外がやりたい、いろんな役こなして触れ幅増やしたいっておもうのもわかるけど、そこも焦らなくていいんだよ。キラキラもギフトだよ。
いましかできない役もあるけど、おーやまは絶対35過ぎたら顔と中身がマッチして(笑)もっと面白い役者になるしそこからの伸び代もあるとおもってるからいっそ40手前くらいにピーキングしてゆっくりやってくれたらいいなあ。
願わくば、この先も、彼の歌と芝居とダンスが楽しめますように。
複雑な思いも事情もあったでしょうが、このめんどうな役受けてくれてありがとう、
おーやままさし。
あとエネッチケーのスタッフさん。
どこのどなたか存じませんが、いまのおーやまを見つけてくれて、ありがとう。