50周年記念(ビヨジェネ感想)
『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』。
現行推しだと「ああ周年記念に当たってしまった……」と俯いてしまうわけですが。
周年要素で推しの出番が削られても観るよ!! オタクだから!!
今回は、事前発表以外のサプライズ要素はとくになかったですね。サプライズのせいでパンフからクレジット消えたこともあったから、こっちが正常なんだよな。
でも先週出たのは完全に煽りの嘘予告でした。手段を選ばないなあ……
いちおうキッズ映画の括りなのでアニメの予告が多かったんですけど、ワタル→銀英伝→ヤマトの流れで、あれっいま21世紀の令和にいるよね私?と不安になってしまいました。前世紀に頼りすぎてないか。
あと、おしりたんていの予告は、PGくらいつけてもいいんじゃないかと……福山雅治がパンツ被ってたらそれはもうエロだよね??
そんなことはさておきビヨジェネ。
内容としてはまあ「いつもの懐古系集合映画」なんですけど、今回は仮面ライダー1号へのアプローチがちょっと違うので、50年前に仮面ライダーを観ていたお父さんおじいちゃんが子や孫の付き添いで観に行ったら楽しいんじゃないかなとは思いました。
リバイスとかセイバーとか知らないほうが素直に楽しめるよきっと……
というわけで、初日鑑賞のざっくりネタバレ感想。
というか思い出せること箇条書きメモ。
期待値低めで行ったのでそこそこ楽しかったです、という感想です。でも褒めてはいない。
◎バイスの「こちら側」へのアピール増量キャンペーン
◎黒林カメ次郎、デッドマンズ組遠足の引率の先生(出席簿持ってた)
◎黒林カメ次郎、嘘予告以上の出番なし
◎ショッカーの資料、字が汚いから筆耕頼んでほしかった
◎だれだよクフ王の悪魔に「クフフフフ」って笑い声つけたの、おもしろいじゃん
◎悪魔の声優陣が強そうで勝てる気がしない
◎さっきショッカーの幹部やってた人の声が別シーンでライダーベルトから聞こえるの混乱する
◎倫太郎の全裸、ソフィアさまけっこうしっかり目に焼きつけてた
◎まだ芽依ちゃんにも見せてないのに…
◎「見た目」を「容姿」と言っちゃう神山先生、たぶん絶賛執筆中
◎神山先生は結婚式場から来たの?しかも参列じゃなく新郎だよね?
◎常にあの動きにくい服装で戦う神山先生、料理するパリス・ヒルトンみがある
◎神山先生と狩崎は同じ画面に入らないでくれます?話に関係ないビジュアル情報過多だから
◎狩崎のセーターはオシャレ?アグリー?スパヒロ戦記の神山先生系?
◎狩崎のカウント時の指折り方が完全に解釈一致
◎ガッデム!!
◎ジジカリちゃんが大河ドラマ並みに完成度高かった
◎狩崎の異常な仮面ライダー愛で世界が救われるの、胸アツだけど腑に落ちない
◎50年後には誰も指ハートなんてしてないだろうからジジイがやってるのは正しいですね
◎狩崎はこの先もずっとさくらをKarate girlと呼び続けるらしいぞ
◎狩崎がみんなと仲よく写真撮る関係になるらしいぞ
◎ジジカリちゃんが…かわいく見えてきた、だと…?(自分に動揺)
◎一輝とバイスが終始「つきあい始めて3ヶ月目のカップル」みたいでイラッとしたけど確かに放映開始から3ヶ月なんだわ
◎大二とさくらもバイスのことたぶん兄ちゃんの浮気症のカノジョくらいに思ってる
◎バイス、神山先生に浮気しかけてた
◎21世紀イケメンたちのあいだに20世紀の一般人が立ってると脚の比率が違いすぎてびっくりする
◎本郷猛が思ったより本郷猛だった
◎というか二代目本郷猛のプレッシャーがスクリーン越しに伝わってきた
◎ただ、元祖本郷猛のほうが脚長いんですよね、20世紀人なのに
◎「科学者を志す優秀な大学生」…昭和に比べて主役の偏差値も文化資本も低めな平成令和
◎1号パートの「当時の拙い特撮技術を再現」という意味不明なサービス
◎坂を転がる人形!ズレる爆発シーン!わざわざ!?
◎電王も出ないのにシンカリオン程度には新幹線を推してきた
◎想像以上に地味な絵面だったセンチュリー変身で、変身者の顔面と脚の長さは重要だと思い知る
◎センチュリー足技かっこよかったけどスーアク誰だったんだろ…
◎令和ライダーたちの決意、人数多すぎて卒業生挨拶
◎「先に巨大化したほうが負ける」というゼンカイでも聞いたことない悪魔発言
◎最後、全員風呂に入れてほしかったけど肌色だけで十数人見分ける自信は確かにない
◎ストーリー上ヒロインが存在しなかったので、かわいい大賞は五十嵐パパへ
◎エンドロール、なぜ基本フォームじゃなく最強フォームに寄せたの…
パンフ
◎不意に赤楚衛二の新規おバカ情報をくれる古田新太
◎ゼクロスとZOの間違いをスタッフに指摘できる濱尾ノリタカきもちわるい
出番の差もあるんですけど、だいたい飛羽真か狩崎を見てましたね……倫太郎以外の剣士たちはもう戦闘要員と割り切って。セイバー側からするとどうしても単独映画をやってもらえなかったと根に持ってしまうのですがそこも割り切って。人数多いのにね……テーマ的に尾上父子と神代兄妹多めでした。
リバイスは相変わらずよくわかってないのですが、今回完全に狩崎推しになっているのを自覚したので、もう諦めたいと思います。特殊メイクしても大画面に耐えうる骨格だなって思ってしまったし、ジジカリちゃんのおかげで今カリちゃんめちゃくちゃ肌キレイだなって思ってしまったし。
俺は濱尾が大河ドラマに出るまで応援するよ。
余談。
私はBLACKで育ってZOのあたりにはわりと特撮オタクだったけど、過去のコンテンツを掘り起こしてくるの基本的には否定派なので……予告のワタルとかも確かに懐かしいけど、なぜ今?とは思う。今の子は今のコンテンツを観たらいいじゃない。
ライダーはとくにディケイドのトラウマもあって、どうしても「○周年!」とか「本郷猛が登場!」とか「現行ライダーが過去のライダーに変身して別のライダーと戦う」みたいなのに引いてしまうんですよね。クロスオーバー自体そんなに好きじゃないし。推しは個別に丁寧に堪能したいから、同時変身とか一画面にまとめるのもあんまり……派。
そういう数々の遺恨がなければ、父殺しの世界であえて父子の絆というテーマを貫いた、よくまとまってたほうの映画じゃないかとは思います。ショッカーの科学者も、勤勉な新幹線整備士も、働いたら負けのヒモも、世界を守る剣士も、お父さんはみんな息子が大事なんだよ!っていうね。たぶんね。
もう客観的評価がわからないよ……