侘理→とどゆり→おっさんのラブ

こんばんは、おっさんずラブは春黒推しのニッケルです。

ツイッタなどで由利麟太郎のネタをぽつぽつ出しているわけですが、まあいつなにがあるかわからないので、いちおうここにもアーカイブしておきました。
5話のあいだに5本か……けっこう書いたな……

なんかビジュアル的にも覚えがあるなあと思ってアルカリとごにょごにょ話してたら、同年代のおっさん同士ってアレだ、サマーウォーズの侘助と理一だ。髪モサモサとオールバックだ。
あのころはまだ20代だったっけ……おっさん書けてなかったなあ……40代50代ってものすごい大人だと思ってたけどぜんぜんそんなことないというのは学びました。

基本的におっさんっぽさを若者との対比で描写することに頼ってるので、おっさん同士ってあんまり手を出さないんですよね。でも嫌いなわけではないので、ときどきこうやって萌えが巡ってくると、なんかチャンスかなって思うわけです。なんのチャンスか知らないけど。
あとつき合いの長い関係性を描写するのもあんまり得意じゃなくて……めんどくさくなるw
侘理のときはおっさんや大家族がわからないなりにすごく一所懸命考えた。知らないものは理屈で構築していくしかないんだけど、でも結局BLってそういうことだから。理屈だから。

由利先生と等々力警部も理屈でしか書けないけど、サマーウォーズと違うのは本編にその資材を期待できないってことですかね……


結論からいうと、吉川晃司と田辺誠一のビジュアルに萌えただけです(堂々)
断じてドラマがおもしろかったわけじゃないし、キャラ造形も雑すぎてフォローしきれないし、じゃあ大学の同級生ってとこだけとって好きにやらせてもらうわーって早々にわりきれた。あきらめたともいう……
お仲間と「等々力ってこうじゃないですかー」「わかるー」みたいな話で盛り上がってるとき、ふと「どこにも描写されていないキャラの二次妄想」ってどこまで虚無なんだ……と深淵に覗き込まれたような気分になりました。いったい我々は何と向き合っているのだ。

これも最初に言っちゃうけど、べつに由利麟太郎二次じゃなくても一次創作で二人をモデルにして書いちゃえばいいんじゃない?とも思いました。
でも大事なことがひとつある……
オリジナルのおっさんBL小説を人に読んでもらうには途方もない労力がかかるけど、由利先生なら1000字程度のSSでも一見さんからフォロワまで読んでくれるのだ……不純な動機だとは思いつつも、一次創作の修羅を知る者だけが石を投げていい。

てことで……
今日は久々に毒舌フルスロットルでいきますが、自分に対する弁解みたいなもんです。
なんでこんなにアレな作品の二次創作やってんの?って言われたときのための、あるいは興味をもたれた方が実際にドラマ見て怒っても、私のせいじゃないからー!っていう予防線。あと、一回思いっきり文句言ったらあとは言わない!って戒めも込めて。ぐだぐだ文句言うためにコンテンツ消費するのは人生のムダですからね!


大鶴義丹の喫煙シーンをどこへの配慮か昔みたいにかっこよく撮れないこんな世の中じゃポイズン……
前回も言ったけど、おもしろいかおもしろくないかって訊かれたら、迷わず「いや、めちゃくちゃつまんないよ?」って言います。
いいとこ探しが難しい。由利先生の佇まいとかシンバルキックとか飛び道具的な絵面だけで成立してるので、画面に力がなくなると一気に我に返ります。本当に吉川晃司PVです。

たぶん製作的には、初回と最終話がメインで本格推理サスペンスをやりたかったんでしょうね。2話3話がつなぎのつもりだったんだろうけど、無意味なアクションとか無意味なサービスシーンとか無意味なやりとりとかが多めで結果的にウケたのはそっちだったと。脚本が素人レベルなのはどうにもならないとしたら、せめて派手に目くらまししてほしいってことですよ。15分に1回由利先生が襲われてハイキックで撃退するだけでいいのになー

たった5話(実質4話)でレギュラーのキャラがブレまくってて呼称すら定まってなかったりするの、逆にすごいと思う。ぜんぜんミステリーやサスペンスじゃないとこはさておいても、セリフ回しが恥ずかしいくらいダサい。おかげで芝居できる人まで棒読みに見えるのが驚異的。
現代物としてきっちり焼きなおしできないなら、芝居がかった感じの時代物でやればいいのにって思うけど、この製作陣には描けないだろうなとも思う。

あと設定にほぼ意味も伏線もないの、本当にすごい。
だいたい由利先生が先端恐怖症って設定をわざわざ作っといて、吉川さん弓できるから弓道部設定にしましょう!って自ら無用な矛盾を生み出してるのはなぜ? 先端恐怖症自体もなんかの事件のトラウマだと思ったらぜんぜんそんな話じゃなかった時点で必要ないし。立ち回りにはそんなに影響しないよね?
大家さんが由利先生のファンなのも、全く意味がわからない。由利先生がかっこいいのは見てすぐわかるので、あえて身近な人からの矢印を出す必要あるかな……むしろ由利先生の日常を知っている/世話をしているポジションとしては逆にぞんざいな態度とか猫かわいがりとかの「上から目線」が妥当だと思うんだけど……
最後のヒロイン?も、原作では結婚相手なのを「実はただのファンなんです」ってドヤってきた製作陣、控えめにいって全体的にバカじゃねえのとしか言えない。地下アイドルとかじゃなかったのが救い……なのか?(不安になってきた)

などなど、上げていけばキリがないんですが、カップリング語りなので割愛します(?)
役者さんはみんながんばってるのにねー。


そんな本編にぎゅっと目をつぶって書いてるのが(もはや何も見えてない)、由利先生と等々力警部です。

とどゆりもゆりとどもあり。いつもどおりのリバで。
挿入なしでもいいんだけど体の関係はあってほしい。
若いころの話にはあんまり興味ない……ていうか若いころの二人のビジュアルに興味がない。役者が二人とも40過ぎてから私の視界に入ってきた感じなんで。五十代の二人が、たまに昔をふり返ったりしつつ、ずるずると腐れ縁引きずっていく未来っていうのが理想です。

等々力警部は、べつに結婚してなくてもいいですよね?
家の外見と内装がちょっとちぐはぐだし、あんな甲斐甲斐しい奥さんがあんなイケメンの旦那に紙袋で愛妻弁当持たせるわけないし、ネクタイ直すのに髪と服は気にしないのおかしいし、そもそも奥さん出た意味ぜんぜんなかったね!? その時間と予算を由利先生のサービスカットに割り当てることはできなかったの??
スタイリングはいちおう金田一リスペクトなんだろうけど、何もかもが中途半端で、田辺誠一のムダ遣い!!って思ってます。
ただ由利先生と大学からの腐れ縁ってのだけはよくやった、褒めてつかわす。その設定だけで食いつなげます。ありがとう!!

とはいえ、二人きりの弓道部とかこれまた意図不明だし、テンポのいいギャグというわけでもないし……先生が「とど」って言うのは合理的な短縮だからいいとして、等々力が「ゆりりん」ってわざわざ三津木くんの前で言うの、いかにもマウントとってくる感じの言い回しで萌えとかよりも真っ先に「脚本へたくそか!」って思ってしまった……
ゆりりんってアレでしょ、戦兎が美空のことみーたんって呼ぶのとおんなじノリでしょ。二人きりの時にだけ呼ぶ甘い愛称とかじゃないでしょ。っていう解釈をこっちがしてやらなきゃいけないのがめんどくさい。話わやでもいいから、こなれ感か芝居感のどっちかは出してほしかった。
こっちは五十路のおっさんでヤりたいんですよ! 余計なこと考えずにただプレーンなおっさんを出していただければ美味しくいただきますんで!!

由利先生の椅子に座ってる「思い出」も、見事に投げっぱなしで回収されなかったので無視していいですよね? あの貞子(悪口)、娘とか妹とかでも問題なさそうだし。それいったら等々力の弁当作ってるのも妹でいい気がしてきた。
あ、バツイチで娘がいるのはぜんぜんOKです。いま独り身ならいい。

ピクブラに、本編のお粗末で断片的なネタを丁寧にかき集めてきれいに再構成してくださったSSが上がっていたので、わたし的にはその二次創作が公式設定だったらいいなーと思ったし、もうそこ準拠でやりたいくらいです。
いつもは他の人のを見ると自分もがんばろう!って気になるんだけど、あまりにもどストライクで「それ!大正解!」ってなったので、もう追加で捏造することないなって思った……あんまりそういうこと思わないので、希有なジャンルと希有な同志を得ました……尊い。その正解もホントは虚無だけど気にしない


三津木くんも好きですよ。まあ志尊8割くらいだけど。

個人的な好みだけで言わせてもらうと、みつゆりはアリ、ゆりみつはナシ。
ええ、年上になつく若いのが好きなだけです。ただ三津木くんには由利先生をどうにかできる甲斐性はないと思うんだよね。まず腕力で負ける。だから体の関係にはならないかなあ。
師弟関係を利用して年下に手出す由利先生って図式は、単純に自分の好みから外れるのでナシ。
みつゆりでも等々力が当て馬になる図式はナシ。三津木くんが抜け目なさすぎて、等々力が抜けすぎているので、NTR感強すぎてかわいそう。

三津木くんのキャラがいちばんブレブレで、どこに軸を置いていいかわかんないんですが……
どう考えても気難しい由利先生に認められなさそうな、信用できない稚拙な言動も多々あるので、それこそかわいくてマジメで有能な部分だけを切り取っていくしかないですよね。あのまま描こうとすると性格悪くなるんで。
いや志尊淳を以てしても、あの性格に少しの引っかかりもなく受け止められる人っているのか……っていうくらい軽薄なんですけど、もうちょっとなんとかならなかったのかね、主にセリフ回しとか。

しかもバディとか煽ってくるわりには、三津木くんと先生の関係性が希薄すぎやしませんか。
なんかの事件で関わって助けられるとかで先生に心酔して……っていう流れを期待してたら、人に紹介されただけって! お見合いかよ! 百歩譲って三津木くんが先生かっこいいってなるのはまあいいとしても、先生が三津木くんをそばに置いとく理由がホントに「かわいいから」以外にないですよ。
あの先生、ベテランじゃなく小娘のファンだったりするから、ほんとうにただ見た目かわいい子が好きなだけなんじゃないかって思う……ギャップ萌え演出のつもりかクソが
みつゆり云々を脇に置いても、出会いのための事件捏造くらいできずになんで二人を親子ほどの年齢差にした!って思うわけですよ年の差妄想に命懸けてる身としては!

そのへんのフォローが強引な捏造でどうにかできるのとできないのの分岐点が、私の中では等々力警部と三津木くんだったみたいです。ビジュアルインパクトの差かなあ……


ホントもう文句ばっかりでごめんなさい。少しは吐き出したんで、今後は粛々とSSを書いていこうと思います。まずはエロ!