ちょいドラ。
年末引きずってるシリーズですみません。
大山が歌って踊るらしいぜ、ということで見てみました。
10分ドラマのオムニバスで当たり外れもあったけど、短編の作り方の良い例悪い例みたいな、すごくためになるドラマでした。かぶりつきで見てしまった。
「ちょい☆ドラ~人生でエモいことは10分で起こる~」のタイトルどおり、10分の短編ドラマ詰めです。
「鼻歌ダンス」は、鼻歌どころかしっかりミュージカル。ど器用な人しか出てないので文句なしに楽しめる。大山は痩せたと思うよ前より。朝ドラにも歌いにきたらしいので、今後も歌やダンスのお仕事がありましたらぜひ呼んでやってください。
「ヴァージンロード」はサスペンスの教科書みたいでした。説明なしの情景描写だけで不穏な人間関係をいかに悟らせるか、見せないことによっていかに恐怖を与えるか。映像表現もお手本みたいな完璧さ。
「娘をたずねて3000RT」は、タイトルだけでも勝ったようなもんなのに、短いシーンで登場人物のキャラを的確に描写できるのスゴイと思った。映像の力を思い知りました。ハッピーエンドの方向が予想外で、でも最初の一見無関係なシーンからつながってるってのが鳥肌モノだった。
合間に挟まるミニドラマも、最後は「あーそれでその二人なのかー」っていう感じで、メタな作りがよかったです。とにかく加藤諒は置いとくだけでおもしろいのがずるい。
「余命10分」は、役者の芝居力がただただすごかったという印象。映像表現は別の手法でもよかった気も。「もうひとつのドキュメント72時間」は、ミステリというかサスペンス度で「ヴァージンロード」に完敗、フェイクドキュメンタリーとしても「余命10分」のほうが強かった。構成や説得力の弱さが目についてしまったのが残念。私ならこのネタでこの手法は使わない(笑)。
映像表現は自分の創作活動とは直接的に関係ないのですが、作劇とか構成とかは映像的でありたいと思ってるので、たまにこういうダイレクトな刺激を受けるとテンションが上がります。
今後は1本ずつ再放送するみたいですね。見やすくて逆にいいかも。
そういや、前にNHKでやった菅田将暉の「オレアレ」もよかった……カブトムシやイワシになった彼が5分間しゃべりっぱなしでドラマが成立するっていう銀魂みたいな構成で、だから彼が新八になったのは運命だったんだと思います。公式オンデマで見れなくて再放送してほしいドラマけっこうあるなあ。