性癖に突き刺さる月のうさぎ。

タイトルでだいたいなんのことかわかった人はこの先読まなくてもいいです(笑)。

あの、Eテレで個人的にずっと推してる「オリガミの魔女と博士の四角い時間」ていう番組がありまして。
滝藤賢一演じるモジャモジャでメガネで生真面目な「博士」の周りで折り紙にまつわる不思議な事件が云々ってやつなんですけど。
2017年の年末にえらいおっさんずラブなエピソードぶっ込んできて、その本気に打ち震えたわけですが。

新エピソード「月のうさぎ」が久しぶりにアレすぎて動揺しました。
お月見をしている博士のもとに、月からうさぎが落ちてくるのですが、まさかの美青年! 後ろ姿でぜったい美少女だと思ったのに。せめて子供ならまだわかる。魔女に引きつづき、なぜ成人男性。
その美青年が、月に帰りたくない!ってかわいく駄々こねて博士の家に居座ろうとする、っていう展開で。
うさぎ役の中村倫也は30過ぎてるのに、ものすごいあざとかわいさで博士にワガママ言いたい放題なわけですよ。待って待って、どこ需要?
「だれもぼくなんか見てない!」とごねるうさぎに、博士が不器用ながらも優しく「きみはきれいだよ、みんなが見てるよ」って諭してあげるわけですよ。全体的にどういうことなの。
そんで恒例の折り紙シーンでは、無意味にイチャイチャする博士とうさぎ……うさ耳としっぽの正しい使い方を教わった気がしました。我に返ると、32歳と42歳なんですけど。

もうなんなの。夢なの。悪い夢なのコレは。
15分でカロリー使い果たしましたよ。この番組ホント怖い。
レギュラーの小太りな小学生が出てこなくて15分うさぎ×博士(+魔女)のやりとりだけだったのも、みみずく伯爵並みの本気を感じました。

ここまで動揺したのには別の事情もございまして。
ニッカリズムは、別名義で創作BLサークルとしても活動しておりまして、二次創作でなかなかできない組み合わせを考えたりしているわけですが、ちょうどつい先日「押しの強いかわいい系の青年×さえないおっさん」はどうだろう、みたいな協議をしていたんですよね。
ぼんやりと見えてはいるけど固まってなかった内容が、頭がそっちに向いてるときに「こうですか!?」とばかりに映像でがーんと提示された感じで、性癖に突き刺さったっていうか、後ろから刺されたっていうか、当たり所が悪かったっていうか、とにかく殺傷能力高かったです。
一次二次問わず、自分で「がんばってひねり出そう」と考えてるのって、どっか無理が生じるというか「これでいいんだっけ?」ってなるんですけど、「こうでしょ!?」って見せられると、説得力が違いますよね。そういう出会いがしらの事故みたいなのがホントの萌えなんだよなあっていつも血を流しながら思います。年下攻めでなんか萌える組み合わせを……って考えてるうちは本気で萌えられないんだと思うわ。

ということで!
危険な「月のうさぎ」の再放送は、Eテレ3月2日(土) 午前0:45~1:00。
ご同志の方は録画するなりリアタイして深夜に叫ぶなり、どうぞご堪能ください。

ちなみに、ニッカリがこの番組に影響受けまくって以前発行した折り紙ネタの本は、3月3日(日)池袋サンシャインで開催のJガーデン46で頒布します。今回は新刊ありませんが、お近くまでいらした方は遊びに来てくださるとうれしいです(どさくさ宣伝)。